豊穣の女神
ひだまりの身体 細いだけの美しさは、もう卒業して 今の貴女は、豊かな実りの季節にいる ふっくらとした肩や、柔らかな指先が 見ているだけで、周りの心を解かしていく 若草のような危うさは、どこにもない どっしりと大地に根を張った、大樹のように その体温は、誰かを温めるためにある 貴女がそこにいるだけで、景色は安定する 鏡を見るたび、増えていく柔らかな曲線 それは、一生懸命に生きてきた証拠 隠す必要なんてない、誇るべき豊かさ 世界がどれほど、トゲトゲしていても 貴女の身体が、それを優しく受け止める 命が満ちている、その姿はとても正しい 熟した果実の香り 若さは、あっという間に過ぎる風 けれど貴女は、時間を味方につけてきた 春の花が散ったあとに、実を結ぶ果実 今、一番甘くて深い香りが、立ち昇る 細すぎる枝には、重い幸せは支えきれない 貴女の豊かな胸元と、ゆったりとした腰 その厚みこそが、愛を支える土台になる 迷っている人を、黙って包み込む強…